娘の運動会が近い。
子どもの時分、気合の入ったお重弁当を母は作ってくれたものだけれど
秋の運動会や遠足の食べ物というと何故か
出はじめのなし・ぶどう・栗が浮かぶ。
どの年の秋の行事にもこの3つは必ずあった。
皮むいて爪楊枝が刺さったなしは生ぬるいし
ぶどうも栗も食べるのが面倒で
華々しい唐揚げやジュースやお菓子などの食べ物の中では
地味でなかなか手がのびない。
でもあの3点セットは「秋」という季節の行事のために用意された
特別なものだったのだとわかる。
お弁当の中身はおぼろげでも、この3つはぱっと温度や香り、色合いまで浮かぶ。